【教育経済学から考える子育て】「勉強しなさい」は、効果ある?

こんにちは、まませんです。

今回の記事は、

”「学力」の経済学” 中室牧子著  ↓   ↓  ↓

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の中から、子育てについて、

お伝えしていきたい

と思います。

 

先生の中には、子育てをしている人も

いるでしょうし、保護者から相談を

受けることも多いでしょう。

 

そんな中で、データをもとに客観的

事実から、アドバイスするということは

大変説得力が生まれてくるものです。

 

日本には、教育政策について研究し

データをとるということがありません。

ですので、大変貴重な資料となります。

著者は教育経済学者として、教育を

経済学の理論や手法を用いて分析する

応用経済学に携わっておられます。

 

大規模なデータを用いて、教育を経済学的

に分析されているので、

 

子育て中のご両親や学校の先生に

わからないことが、わかるときが

あるそうです。

 

上記の著書は、2015年発刊のものですが、

豊富なデータから考察された、教育政策に

ついて論じられていて、大変面白いです。

 

教育経済学者として「知っておかないと

もったいないこと」を読者に教えて

くれています。

この記事を読めば、

 

・データに基づいたアドバイスが

できる。

・ご自身の子育てにも活かすことが

できる。

・「どうして?」と問われて時も、

「経験」ではなく、「科学的に」

理由を説明することができる。

 

子育ては関係ないという方でも、

もし読まないと、

 

・保護者に相談されても、「経験上」

という主観的なアドバイスに

終始してしまう。

・自分も「なんでだろう?」と疑問に

思いながら、仕事をしていくことに

なる。

すっきりしない、思考停止して

しまう。

といった悪循環が生じます。

 

ぜひ、この先も読んでいってください。

目次

1「勉強しなさい」は効果があるのか?

2 勉強は本当にそんなに大切なのか?

3 ”習熟度別学級”には効果があるのか?

4 まとめ

1「勉強しなさい」は効果があるのか?

→回答 父母とも「勉強するように言う」のは

効果がない。特に母親が娘にいうのは逆効果。

エネルギーの無駄遣いなので、やめた方が

いいと著者は言います。

 

勉強を見てやったり、勉強する時間を決めて

守らせているのは効果が高いそうです。

 

要は、親が自分の時間を犠牲にせざるを得ない

手間暇のかかる関わりが効果があるようです。

 

また、関わるのは子供と同性の親の方が

効果は高いそうです。

 

男の子にとって父親の果たす役割は大きい

です。

 

ただし、一緒にいるのは必ずしも親でなければ

ならないものではなく、祖父母や兄弟姉妹等も

同様の効果が期待できます。

 

なので、家庭教師や塾などで補って貰えば

いいでしょう。

 

2 勉強は本当にそんなに大切なのか?

回答→I Qや学力テストで測れる認知能力より

忍耐力や社会性、意欲といった非認知能力

人生の成功において極めて重要である。

 

非認知能力は、人から学び獲得するもの

であり、学校はまさに非認知能力を培う

場所です。

 

どんなに勉強ができても、自己管理が

できず、やる気がなくて、真面目さに欠け

 

コミュニケーション能力の低い人が

社会で活躍できるはずがありません。

特に、重要な非認知能力は、

自制心、やり抜く力であり、

それは鍛えることができる。

 

鍛え方は、

【自制心】

・何かを繰り返し、継続する

・細かく計画し、記録し、達成度

を自分で管理する

 

【やり抜く力】

・「努力によって自分の能力は

伸ばせる」と信じる心を持つ

・ステレオタイプの考え(年齢と

ともに記憶力は低下するなど)を

自分に刷り込まない。

 

ということです。納得しますよね。

 

3 ”習熟度別学級”には効果があるのか?

回答→習熟度別学級は、特定の学力層の

子供達だけでなく、全体の学力を上げるのに

有効であると研究結果が出ている。

 

教員が習熟度に合わせて指導することが

できれば、

 

習熟度別学級は全ての学力層の子供の

学力を上げる大きな因果効果を持つ

ことが明らかになりました。

 

この研究で、特に大きな学力上昇が

見られたのは、もともと学力の低い

子供達でした。

 

さらに、習熟度別学級には持続力もあり

習熟度別をやめた後も、1年以上も学力

が高い状態が続いたそうです。

なぜ、学力が上がるのか?

 

それは、自分と同程度の学力の子供達と

一緒になるので、

 

他者と比較して意欲を失うことなく、

互いに助け合えるからと考えられます。

 

また、教師も子供達の理解やペースに

合わせてた指導が可能になるから

でしょう。

 

しかし、習熟度別学級を子供の学齢が

低いうちに実施すると、格差が拡大し

 

平均的な学力も下がってしまうと

研究者は指摘しています。

 

習熟度学級が、子供達の学力格差を

拡大することがないか、慎重な検討が

必要です。

4 まとめ

いかがでしたか?

 

他にも、この著書の目次を見ると、

 

・「悪友は貧乏神」からどう逃れるか
・教育にはいつ投資すべきか
・しつけを受けた人は年収が高い
・子供の貧困を解決するためには
・教員研修に効果はあるのか
・なぜ日本で研究が進まないのか

 

など、興味深い記事が並んでいます。

 

ぜひ、ご一読をお勧めいたします。
最後まで読んでいただき、ありがとう
ございました。

 

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