【教育経済学から考える学校教育】それ、思い込みかも?

こんにちは、まませんです。

 

今回は、脳科学から見て

現在の学校教育の取り組みは、

 

どんな成果と課題があるかを

見ていきたいと思います。

 

この記事を読むと、

 

・子供の教育について、さらに

深い知識を得ることができます。

 

・普段の言葉がけにも、活かす

ことができます。

 

・結果的に、子供達の思考力を

高めることができます。

 

小学校で、36年間子供達の教育に

携わってきたまませんが、

 

脳科学から学校としての取り組みを

検証した結果を述べます。

 

よくある質問について、回答する形で

述べていきます。

 

この記事では、個人的な経験に基づく

科学的に根拠のないものではなく、

 

経済学や脳科学の分野での

データに基づいた発見を紹介して

行きます。

 

そのデータの根拠となるものは、

最後に参考文献として載せています。

もし、この記事を見なければ、

 

・子供達に間違った教育をし、

・思考力や主体性を育てることなく

・学級は落ち着かなくなることでしょう。

 

ぜひ、記事を読み、明日からの

授業や学級経営、生徒指導に

生かしていってください。

目次

1 学校は、無理して行かなければならないのか?

2 褒めて育てるべきなのか?

3 ゲームをすると暴力的になるのか?

4 子供の頃、ちゃんと勉強しておくことは、子供のためになるのか?

5 まとめ

1 学校は、無理して行かなければならないのか?

→回答:勉強はやりたい時にやればいい。

自分の好きなことを大切に。

登校の無理強いはやめよう。

 

以下解説していきます。

 

学校に行きたくない時が

子供にはありますよね。

 

不得意な教科の授業があるとか、

いじめられている、

友達や先生が嫌、など。

いじめられている場合は解消すべき

問題ですが、

 

何となくという場合は、どう対処したら

良いのでしょうか?

 

教師は、「学校に行くのは、

当然ではない」ということを

子供に伝え、子供を安心させましょう。

 

近年、「学校に行くのは、当然では

ない」という考え方は、一般的に

受け入れられるようになりました。

 

学校に行かないと、成績が・・

成績は良い方がいいに決まっていますが

 

その考え方=型を子供に押し付けない

ようにしましょう。

子供が安全安心でいられる状態は、学力と

密接に関係します。

 

自分を犠牲にしてまで、周囲の期待に

答えなくていいとメッセージを送って

あげましょう。

 

焦ってしまうと脳は疲れてしまうので、

ゴロゴロするのがいいよ!

教えてあげましょう。

学び方は人の数ほどあります。

学校へ行かないという選択肢を

認めてあげましょう。

 

その子の居場所を、確保して

あげましょう。居場所は人の

脳を成長させるのです。

 

2 褒めて育てるべきなのか?

 

→回答:めて育てる」はしてはいけない。

以下解説していきます。

 

アメリカの研究で、自尊心が高いから

学力が高まるのではなく、むしろ逆で

 

学力が高いという「原因」が、自尊心が

高いという「結果」をもたらしている

と結論づけました。

 

悪い成績を取った学生に対して自尊心を

高めるようなメッセージを送るなどの

介入を行うと、

 

悪い成績を取ったという事実を反省する

機会を奪うだけでなく、自分に対して根拠の

ない自信を持った人にしてしまうのです。

「あなたはやればできるのよ」などと

言って、むやみやたらに子供を褒めると

 

実力の伴わないナルシストを育てること

になりかねません。

 

しかし、褒めてはいけないのではなく、

「褒め方」が重要だというのです。

 

それは、「子供のもともとの能力(=頭の

よさ)を褒めると、子供達は意欲を失い、

成績が低下する」ということです。

 

ではどうしたら良いのか?

能力ではなく、努力をほめる

これが大切です。

 

具体的に、「今日は1時間、勉強できた」

「今月は遅刻や欠席がなかった」という

ことをほめられた方が、

 

さらなる努力を引き出し、難しいことにも

挑戦する気持ちを育んでいきます。

 

3 ゲームをすると暴力的に

なるのか?

 

→回答:ゲームをしても暴力的にはならない。

以下解説していきます。

 

これまで、ゲームの使用時間と

問題行動の相関関係を調べた研究は

相当数存在しています。

その研究の多くは、テレビやゲームそのものが

子供達にもたらす、負の因果効果はそれほど

大きくないというものでした。

 

ゲームの中で暴力行為が行われていても、

それを近所でやろうとするほど、子供は

愚かではないのです。

 

ただし、ゲームと学習時間の間には、

負の因果関係があり、ゲームを辞め

させれば、学習時間は増えます。

 

しかし、その長さ何と最大1.86分!

つまり、ゲームの時間を制限しても

勉強するわけではないのです。

 

そうかといって無制限にゲームを

させて良いのではなく、

 

長時間のゲーム使用は、子供の発達への

悪影響が、飛躍的に大きくなることが

わかっています。

 

研究によれば、1日1時間程度の使用なら

全くしない場合と変わらないことが

示されています。

一方、1日2時間を超えると、子供の発達への

負の影響が飛躍的に大きくなることが

明らかになっています。

 

子供が1日1時間程度、ゲームをすることで

息抜きすることに罪悪感を持つ必要は

ないのです。

 

4 子供の頃、ちゃんと勉強しておくことは子供のためになるのか?

 

→回答:その通り。子供の頃に

ちゃんと勉強しておくと、将来の

収入を高めることにつながります。

 

以下、解説していきます。

 

教育投資への収益率は、

株や債券などの金融資産への投資

などと比べても高いことが、

 

多くの研究で示されています。

わかっていてもご褒美がないと

できないのは、

 

目先の利益が大きく見えてしまう

性質があるため、

 

遠い将来のことなら冷静に賢い選択

ができるのに、

 

近い将来のことは、小さくても

すぐに得られる満足の

方を選んでしまうからです。

 

大人だって禁煙やダイエットなど

「明日からでいいや」

となりがちですよね?

 

方法として、「1時間勉強したら

ご褒美をあげる」としておいた方が、

 

「成績が上がったら、ご褒美を

あげる」より、成績が上がりました。

 

「良い成績」を取るにはどうしたら

良いのか、子供はわからないようです。

 

「習ったところを復習する」「わからない

ところがあったら質問する」といった

 

方法について、教えてあげる必要が

あるようです。

5 まとめ

いかがでしたか?

 

今回は、さまざまな研究から

エビデンスが得られたものに

ついてご紹介しました。

 

参考になれば嬉しいです。

 

今回の記事の参考文献はこちら

興味があったら、読んでみて

くださいね。

 

1「明日、学校へ行きたくない」2021年

茂木健一郎 信田さよ子

山崎総一郎  角川書店

 

2「学力」の経済学 2015年

中室牧子 Discover

 

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