【学習到達度調査から見える日本の教育】明日からの授業に必要なのは、コレだ!

こんにちは まませんです。

 

今回は、学習到達度調査の

結果から、日本の学習到達度の

特徴について学び、

 

課題を克服するために

明日の授業に必要なことに

ついて考えます。

 

このページを読むと、

 

・日本の学習到達度の特徴

・課題克服のため、明日の授業に

必要な内容

 

がわかり、ご自身の毎日の取り組みが

子供達の未来にどう影響するか、

客観的に考えるようになります。

さらに、あなたが変わることで、

子供達への対応も変わって

いくでしょう。

 

学校と家の往復ばかりで、情報は

テレビのニュースだけ。

 

これでは、社会の真実を知り、

未来を創ることは難しいでしょう。

 

意図的に情報を探し、現実を見つめ

未来を変えていく努力をしなければ

 

あなたの未来も現状維持

なってしまいます。

 

ぜひこの先の記事も読んで

ください。

 

目次

1 2018年学習到達度調査日本の特徴

2 明日からの授業に必要なこと

3 まとめ

1 2018年学習到達度調査日本の特徴

 

学習到達度は、OECD(経済協力

開発機構)が進めている

 

PISAと呼ばれる国際的な調査の

結果のことです。

 

調査の目的の一つに

 

その国の教育制度の長所と短所を

明らかにする

とあります。

その視点で、考察を進めてみます。

 

15歳児を対象に、読解リテラシー、

数学的リテラシー、化学的リテラシー

の三分野について

 

3年ごとに調査しています。

結果は、文部科学省の委託を受けた

 

国立教育政策研究所(以下NIER)が、

調査の実施や分析を担当しています。

NIERはこちらから→https://www.nier.go.jp

 

2022年の調査結果は

2023年12月に公表予定です。

 

2015年の調査から、児童がコンピュータを

使って答える調査になっています。

直近の2018年の結果を見ると、

38カ国参加のうち、日本は

 

読解リテラシー    11位

数学的リテラシー   1位

科学的リテラシー   2位

 

でした。

 

PISAからの「日本の結果概要」によれば、

(以下抜粋)

 

 読解リテラシーについて

・高得点グループに位置しているが、

前回調査から有意に低下している。

 

・テキストから情報を探し出す問題

テキストの質と信憑性を評価する

問題の正答率が比較的低い

 

・自由記述式の問題において、

 

自分の考えを他者に伝わるように

根拠を示して説明することに課題

がある。

 

・日本の生徒は、「読書は大好きな

趣味の一つだ」と答える割合がOECD

平均より高い。

 

こうした生徒ほど、読解リテラシーの

得点が高い傾向にある。

数学的リテラシーについて

世界トップレベルに位置

している。

 

科学的リテラシーについて

世界トップレベルに位置

している。

 

・前回調査と比較すると,平均得点は

有意に低下しているが,上位国も同様

の傾向。

 

要するに、数学的、科学的リテラシー

世界トップレベルだが、

 

読解リテラシーは下がってきています。

 

特に適切な情報を探したり、

自分の考えを表現して相手に伝える

ことに課題があるということです。

 

そこで、結果公表に掲載されている

実際の読解力の問題を見てみると・・

 

1 情報を探し出す

ある大学教授のブログを

 

画面をスクロールして読んだ

上で、教授がフィールドワーク

始めた時期を選択して解答する。

 

3 評価し、熟考する(番号は、調査項目)

 

書評を読み、表にある書評内容の

抜粋文が、「事実」または「意見」の

どちらかクリックして選択する

このように、オンライン上の多様な形式

用いた課題文を読み解かねばならず

 

日本の生徒にとってあまり馴染みのない

多様なデジタルテキストの問題

増加したようです。

 

例えば

・投稿文

・電子メール

・表計算ソフト

・WEBサイト

などです。

 

日常的に、タブレットを活用して、

電子メールを出したり、

WEBサイトを検索したり

 

といったITリテラシーは小学校から

順に高めなければ、国際的に太刀打ち

できないということがわかります。

 

また、最大の課題は

自分の考えを相手にわかるように

伝えることです。

 

これは、私が教師になった約40年前から

言われています。

 

日本の国民性だと言って、思考を放棄せず

次章で考えてみたいと思います。

2 明日からの授業に必要なこと

 

結果から、明日の授業をどうしていくか

を考えていくのが、教師の仕事です。

実際の現場は忙しく「それどころじゃ

ないよ」という雰囲気ですよね、

わかります。自分もそうでした。

 

しかし、莫大な費用をかけて実施して

いる国際的な調査結果を生かさない手は

ないので、以下3点について考察しました。

 

その1 表現させよう!考えさせよう!

その2 教師が先回りしない!

その3 授業でポストを作文しよう!

以下順に解説します。

その1 表現させよう!考えさせよう!

子供達に表現=アウトプットさせることです。

今までの学習は、どちらかというと

インプット=暗記 

あるいは、黙って教師の言うことに従う

 

という学習が99%!

そこから脱却しましょう。

 

例えば、答えのないテーマを

1週間〜2週間くらいのスパンで

考えさせる。

 

テーマは「人生とは?」「人生で

したいこと」「家族とは?」など

 

いいも悪いも、正しいも間違いも

ないので、

 

自由に考えられるし、毎日20分でも

考える時間を確保し、ノートに

アウトプットしておく。

 

ただし、根拠を明記させることを

忘れないでください。

 

読解リテラシーでは、「何となく」

ではなく、根拠を求めています。

 

根拠をはっきりさせることで、

考えを表現する意義が生まれてきます。

 

2週間の間に、変化が生まれる。

 

生まれなかったとしても、記録を

残して見返すと、自分の成長が

実感できる。

考えるのって楽しい!

 

と思わせるテーマを

学年の発達段階に応じて

設定しましょう。

 

2週間で1テーマとしても、

1年なら20テーマくらいは

考えられるはず。

 

じっくり考える経験と

アウトプットの習慣を

身につけさせよう。

 

その2 教師が先回りしない!

考えを表現するのを嫌がる理由の

一つに「言ったら笑われるから」

 

確かに、笑う子はいます。たくさん

います。そして、それが理由で泣いて

しまう子もいます。

 

授業中、子供に泣かれると保護者の

クレームを恐れ、

 

教師が「笑うのはおかしい。

◯君に謝りなさい」

とやってしまいがち。

 

確かに笑うのは間違っているの

だが、社会に出れば笑われる

ことなど、日常茶飯事。

 

そんなことなど屁とも思わない

(あら、下品でしたね、失礼!)

 

へこたれない子供を育て

なければいけません。

 

ですので、、泣いてしまった場合は、

「◯くんが泣いているのですが、

どうしてだと思いますか?」

 

と周りに問うたり、

  • ◯君に心情を言わせるようにする。

 

  • ◯君は泣いて、話せない場合は後日、言わせる。

 

このように泣くという、感情が

大きく動いた時の気持ちを

 

表現させる対応をすることが大事

だと思います。

 

つい教師は、「◯さんは、〜と

言いたかったのよね?」と

 

先回りして言ってしまう傾向が

あるが、それは厳に慎みたい。

子供の表現する機会を確保しましょう。

稚拙でも、自分の言葉で表現できた

子供を褒めてあげましょう。

 

その3 授業でポストを作文しよう!

 

デジタルテキストに慣れさせる

には、実際に触れるのが一番。

 

わかりやすいブログを探しておき

解説をしたり、X(旧ツイッター)

の画面を使って、投稿やいいね、

 

リツイートの仕方などを教えても

良いのではないだろうか?

 

また、ポストの中に本当に信用して

良いものと、信憑性のないものの

違いはどのようなものか

 

考えさせるのも大切なことです。

顔が見られないだけに、

 

誠実で嘘をつかないことが

大切ということを

学ばせることができます。

 

また、140字で考えを作文にまとめ

実際に投稿してみるなど。

 

授業の一環として、試みても

良いと思います。

 

もちろん、教師の事前チェックは

必要ですが

 

悪用されると、学校の責任を問われる

場合が出てくるため、踏み切るには

勇気がいると思います。

 

実際には、Xを利用している

子もいるのではないでしょうか?

 

ポストとまでは行かずとも

ブログやメール等で文章を書き

 

発信する体験は、授業で扱って

良いと思う。

 

すでに先進的な学校は、取り

組んでいることと思うが。

 

3 まとめ

まとめますと、

・日本の教育は、読解リテラシーが課題
・自分の考えを表現するには、
インプット重視からアウトプット重視へ
・教師が子供の表現を代弁しない、
機会を奪わない
・デジタルテキストに小学校から
慣れさせよう
最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

 

これからも、教師にとって

有益な情報を発信していきます。

 

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あなたが素敵な人生を

歩まれますように!