【先生のお悩み相談室〜学力を向上させる方法3選〜】


こんにちは、まませんです。

 

今回の記事は、学校教育の本丸

「学力向上」について、

 

私が36年間子ども達を指導し、

見てきた経験から述べていきます。

 

学校では授業改善を積極的に行い、

教師が互いの授業を見合って、

指導技術を共有する研修や、

 

漢字や計算ドリルを購入し、宿題で

させたり、学習プリントを配布して

 

カタカナ、ひらがな、九九などを習熟

させたりして学力向上の方策をとっています。

小学校は基礎学力の定着を目標

私も取り組んできました。

 

ドリルを買わない年はなかったです。

それくらい、学校教育には浸透して

います。

 

しかし、昨今、AIの普及により、漢字が

書けない人が増えているように思います。

 

そもそも、漢字を書く機会も減っている

のではないでしょうか?

 

スマホやPCに入力して、ノートに書く

という行為も激減していると感じます。

 

これからは、今までのように漢字を

書けることにこだわらなくなっていく

のかもしれません。

 

漢字を覚えるよりも大切なこと、それが

思考させる、考えさせる授業です。

 

2020年度から、新学習指導要領で

「思考力・表現力・判断力」を

評価するようになりました。

学習指導要領には、思考力、判断力、表現力の

評価について、次のように述べられています。

各教科の特質に応じて,見方・考え方を働かせ,知識・技能を活用する中 で考えたり判断したり表現したりする学びを充実させるということになろう。

この学びの改善をモデル化するならば,児童生徒が分からない,できない「問い」と「答 え」をつなぐプロセスが学習活動になる,というものが考えられる。

 

学習指導要領解説総則編では、このような学習活動において,思考・判断・表現の過程 には次の3つがあるとされている。

・ 物事の中から問題を見いだし、その問題を定義し解決の方向性を決定し、解決方法 を探して計画を立て、結果を予測しながら実行し、振り返って次の問題発見・解決に つなげていく過程

・ 精査した情報を基に自分の考えを形成し表現したり、目的や状況等に応じて互いの 考えを伝え合い、多様な考えを理解したり、集団としての考えを形成したりしていく 過程

・ 思いや考えを基に構想し、意味や価値を創造していく過程

 

未来を生きる子ども達には、思考力

判断力・表現力の育成が求められています。

 

世界的に見て、日本の子ども達は、思考力

判断力・表現力に課題があります。

これからの学力は、これが重要ポイントです。

 

その力を伸ばすために、どうしたら良いか

学校現場は頭を悩ませています。

 

私は教師として、思考力、表現力を高める

ためにどんなことをしていったら良いか

考えました。

 

実際に、授業をすることはありませんが

見ていってください。

指導のヒントにしてください。

 

未来の子ども達の教育、学力はどのように

向上させたら良いのか、考えていきます。

目次

1 暗記教育より、思考教育

2 思考したことを表現させる。失敗を求め、励ます。

3 ゆったりした時間を持つ

4 まとめ

1 暗記教育より、思考教育

授業では、読解力や計算の仕方の説明など

を重視して行っていますが、

 

宿題は、漢字や計算、プリントなど、

ドリル反復学習が中心です。

 

その方が、子どもも学習しやすいですし、

保護者も質問されても教えやすいです。

 

しかし、これからはその場で考えて終わる

課題だけでなく、1週間〜10日くらいを

かけて

 

考える課題を出し、考えを書かせる学習を

進めていかなくてはならないと考えます。

 

例えば

  • なぜ学習するのか
  • 家族とはどういうものか
  • 親とは何か
  • 生きるためには何が必要か

など、1年生から考えさせたらいいと

思います。

「宗教じみている」と思う人もいるかも

しれませんが、普通に人生において大人でも

考えることです。

 

子どもの頃から、考える習慣を身に着けさせる

ことは、大事な義務教育だと思います。

 

毎日、授業や宿題で考えをノートに

書かせ、付け加えていく。

 

考えが深まったり、疑問が湧いてきたり

することがあると思います。

 

そこからまた思考を広げていけばいい。

10日間でテーマを変えたとして、

 

1年間で9ヶ月として27テーマ考える

経験を積むことになります。

 

全校で取り組んだら、6年間で150テーマ

以上になります。

 

この経験は大きいのではないでしょうか?

私が校長なら、そのようなことに

取り組んでみたいです(😆)

担任は、評価しなくていいのです。

読んで、その子の思考の深まりを

読んでいくだけでいい。

 

6年間で、相当な思考力がつくし、

子ども達にとって大きな財産になると

思います。

2 思考したことを表現させる。失敗を認め、励ます。

 

1と関連しますが、テーマについてじっくり

考えさせ、それをノートに書いたり、

発表したりするアウトプットは重要です。

 

表現することで、自分の中で考えがより強固に

なり、自分のものになっていくからです。

 

書いて終わりではなく、隣の人に話したり、

全員の前で発表させたりすると、話す練習

にもなります。

 

日本の子ども達は、人前で話すのが苦手

な子が多いです。

 

それには、失敗を避けたいという意識が

働くのでしょう。

 

失敗を認め、励ます雰囲気が学級にないと

創造性、主体性は育っていかない

思います。

学力向上に一番大切なことは、失敗を

認め、励ますことです。

 

その意識を先生は持たないと、子どもも

変わっていかないと考えます。

3 ゆったりした時間を持つ

突然ですが、ユダヤ人は、金曜日没から

土曜日没まで安息日となり、

 

お店や交通機関も止まり、街は静かになる

習慣があります。

 

個人は、家に帰りゆったりとした

時間を過ごす。

 

シャバットといい、その習慣が

ユダヤ人の優秀さを支えている

そうです。

学校でも、家でも頑張ったら

ゆったり過ごす時間が必要ですよね。

 

現職の頃、隣のクラスの先生は

天気のいい日、学習が早く終わると、

子ども達をグラウンドに出し、

 

かけっこや鬼ごっこなどして

元気に遊ばせていました。

 

窓から見ていても、「いいことだなあ」

と感心しながら見ていたものです。

 

そのうち、うちのクラスの子も

羨ましがり、始めることになり

ました。

 

そうなると俄然やる気を出して、

学習を進めるようになりました。

集中するのです。

集中してやれる。

これは大事な能力です。

 

その力を発揮している君たちは、すごい!

なんて言いながら、私も子ども達

の姿に、嬉しくなったものです。

 

ゆったりした時間が過ごせるのは、

大人も子どもも嬉しいものです。

 

脳からたくさんの幸せホルモンが

出てくる感じがしてきます。

 

ゆったりばかりでは、だれますが

そんな時間を取るようにしたら

学力も向上していくはずです。

4 まとめ

いかがでしたか?

最後まで読んでいただいて

ありがとうございました。

 

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